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口内フローラ

口内フローラ

こんにちは。もり歯科医院衛生士の鈴木です。
みなさんは「口内フローラ」という言葉を聞いたことはありますか?
腸内の細菌のことを腸内フローラと呼ばれているのは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。口内フローラは腸と同じように口の中の細菌のことを言います。口内フローラも腸内フローラと同様、わたしたちの体の健康に大きくかかわるものです。
口の中には約1,000億個、約500種類もの細菌が存在しています。
口の中の細菌にも善玉菌と悪玉菌があり、健康な人では善玉菌9割、悪玉菌1割という割合になっています。この1割の悪玉菌の割合が増えると、さまざまな病気を引き起こすといわれています。

悪玉菌の代表的なものにジンジバリス菌という歯周病菌があります。
このジンジバリス菌は、血管に入り動脈瘤を引き起こして血管を破裂させてしまうケースや脳梗塞や認知症の人の脳や肝炎を起こした人の肝臓心筋梗塞を起こした人の心臓からも発見されています。
ではなぜ口の中の細菌が血管に入ってしまうのでしょうか。
歯周病菌は空気が嫌いなので、口の中では歯と歯の間や歯と歯茎の間に隠れようとする習性があります。

歯と歯茎の境目の歯周ポケットにいる歯周病菌がどんどん奥へ奥へ進んでいき、歯茎の下の血管に入り込んでしまうと菌が全身をめぐることになってしまいます。
歯茎が腫れていても出血はしますが、一時的なものなので血管まで入ることはほとんどありません。

・歯茎が腫れる
・毎回歯ブラシで出血する
・口臭が気になる
・口がよく乾燥する

などの症状のある方は歯周病菌が増えている可能性が高いので要注意です。

悪玉菌を増やさないように口内フローラを整えるには、

◎歯ブラシ以外にデンタルフロスや歯間ブラシを使って歯の間を清掃する。
◎歯科医院で定期的なクリーニングを受ける
◎緑茶でうがいをする

などの方法があります。

緑茶に含まれるカテキンには抗菌効果があるので悪玉菌の繁殖を抑えてくれます。
口内フローラを整えることは歯周病・虫歯の予防、そして全身の健康にもつながります。
今日からはじめられることばかりなので、意識して取り入れてみて下さいね。

2017-02-01 13:56:03

2017年

 
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